カンガルー産業③捕獲割り当て制度
捕獲されるカンガルーの正確な頭数を把握するため、『捕獲割り当て制度』という制度があります。
いったいどんな制度なのか?
野生のカンガルーを捕獲するには当然ですが、『捕獲のプロ』、つまりハンターがいるわけですよね?彼らは闇雲にカンガルーを捕獲しているわけではなく、州政府が特別に発行している識別コード入りの専用タグの枚数分しか捕獲ができないのです。つまり、『捕獲割り当て制度』とは『捕獲可能頭数をハンターに割り当てる制度』というわけです。
【写真出典先:AUSSIEHUNTER USFUL INFORMATION & STORIES FOR HUNTERS ERERYWHERE/ Hunting Kangaroos】
では、具体的にどのようにしてハンターに割り当てを行っているのかというと、、、
まず、カンガルー捕獲が行われている国立公園は個体数の統計モニタリングデータを基に『カンガルー捕獲計画書』を作成し、連邦政府の環境保護局に提出をしなければなりません。承認を得られれば、その年の個体総数の10-20%程度を捕獲枠とし、各ハンターに割り当てることになっています。もちろん、気候変動などの自然環境の状況に応じて捕獲頭数の増減を調整する場合もあります。
州政府が発行した専用のタグを受け取ったハンターは捕獲したカンガルーにこのタグを付けることを義務付けられています。さらに、ハンターは月次ベースでタグの使用数、使用した場所、使用したカンガルーの種、性別、体重などの詳細を州政府に報告する義務があります。州政府はハンターからの捕獲データを基にそのエリアでの捕獲が超過していないことモニタリングします。
参考:NSW GOVERNMENT/Office of Environment & Heritage
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